2009年10月09日
リカーシブな意識とは・・・
このブログを見にきてくださって、ありがとうございますm(_ _ )m
ブログタイトルは「リカーシブな日々」としましたが、川島がリカーシブな意識について
書きましたものですが、よろしかったらお読みください
意識という概念はとても変化に富んで複雑である。
意識とは何だろうか。意識とは、常に「何か」についてのものであり、
また、意識とは、何かに対して合理的に収束するような
目標志向的性質を帯びている。
ここでの意識については、自分自身の精神活動または身体活動が、
あるいはその両方が気づいている状態だと定義する。
この意識の志向性は何かと考えると、その中には、
人・物・形・色・運動・空間・距離・位置・相手の心などが含まれている。
志向性とは注意に導かれるので、意識の研究は注意の研究でもある。
注意の意識は、人や動物も含めて、重要かつ制約的なシステムである。
注意のメカニズムは、特にリカーシブな意識も含めて大きく2つに分類される。
注意1は、敵の動きなど外界からの情報に対応する
自動的な生存原理のようなメカニズムであり、危険時には素早く働く。
注意2は、内観的、内省的なものであり、外界ではなく
自分の内側から制御するようなメカニズムである。
例えば、希望を実現したいとき、達成すべき目標に辿りつくために、
本当はやりたいことを抑制する働きのことである。
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次に、意識の構造について考えてみよう。
意識構造を3つの層に分類する。
例えば、コップに3色の砂を入れたとする。
コップの下層は生物的な意識ともいえるレベルである。
この意識は、意識の発展段階として考えることもでき、
基盤となるので、目覚めていること、つまり覚醒の意識レベルである。
中層は、知覚と関係が深い、気づきに導かれたレベルである。
この意識は選択的注意が働く気づきの段階で、感覚的な情報処理が
対応するので、覚醒から気づきへの発展はかなり連続的な意識である。
上層はリカーシブ、つまり再帰的な意識、自己意識のレベルである。
上層意識はそれ自身を意識することができるという性質を帯びている。
自己認識の機能の対象に自分自身が含まれているという側面は
意識の固有の働きである。
このリカーシブな意識、つまり自己認識のための意識は
言語を媒介にした情報の処理がなされる。
中層の気づきのレベルでは、必ずしも言語が主要な条件ではない。
言語を獲得する過程では、個人個人の歴史によって違うであろうが、
リカーシブな意識が活動する場合、その条件として、
どれくらいその人の自己認識に関わる言語が獲得されているかが関係してくる。
言語なくしては、リカーシブな意識は形成されにくいであろう。
言語は人の意識と共に生まれ、意志の表出手段である。
そればかりか、意識内容そのものを生み出し形成する。
人間は言葉でものを考える。
言葉でものを考えるからこそ人間であると言い換えられる。
例えば「ある」という言葉は「ない」という言葉の反対語である。
特定の物が特定の場面に存在するので「ある」ということができるかが、
それと同時に「ない」という現象でもある。
「ない」は特定の物が特定の場面に存在しない現象である。
人間は言語によって意識を形成し、同時に意識的に言語を形成してきた。
その意味で言語は、自分から離れることのないものである。
リカーシブな意識とは、再帰的な意識、自己意識の意識であるが、
言語を媒介にした情報の処理がなされる意識のことである。
― 参考文献 ―
・苧坂直行著(2000年4月10日)『雑誌 AERA 脳と意識』pp76-79
・フロイド・E・ブルーム著『新脳の探検 下』p214
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